Access Data Project(アクセス・データ・プロジェクト) (以下ADP)はAccess2013から作成できなくなり(実行可)、Acess2016では実行することもできません。
そのため、古いADPのツールをAccess2016以降も利用するには、プログラムの改修が必要になります。
古いADPのツール内から全てのオブジェクトを取り出して、新しくACCDB形式のAccessファイルを作成するのですが、そのままでは動作しません。
これまでSQLサーバーへの接続はAccess内の設定で簡単にできていましたが、今後は設定のためのデータベース接続ファイルを用意するか、ツール内で都度サーバー接続文字列を設定してSQLサーバーに接続するなどの処置を追加する必要があります。
※ADPでのテーブルの参照はローカルと同様
前者の方がADPと同じ感覚で処理できますので簡単ですが、SQLサーバー側で構造や設定を変えた場合に手動で更新をかける必要があり、とかく更新が忘れられがちです。
後者の方は複数のDBへの接続なども、サーバー接続文字列を入れ替えることで切り替えることができ、複雑な構成のアプリ作成にも向いてます。しかもリンクテーブル方式よりも処理スピードが速いです。
しかし、すべてのSQL実行時の接続先の確認など初期時点で必要になります。
私の場合は、小規模なデータベースの場合はリンクテーブル方式(前者に近いですね)、大規模なデータベースの場合は後者を取るようにしてます。
※おおよそですが、レコード数100万件を超えるテーブルの処理ではリンクテーブルではレスポンスが悪くなり、処理時間が急激に長くなります。
更に、Windows7/8 32bit版からWindows10への移行が行われる場合には、更に改修が必要になります。(64bit対応)
64bit対応については、また別の機会に。