RPA( (Robotic Process Automation)
RPAの状況は、以前に比べたら需要は少なくなってきているものの、コロナ禍の影響でまた注目を浴びているようです。
中小企業でも導入運用が可能なデスクトップ動作型が、 サーバー型に比べると設定も比較的簡単で専門的な知識がなくてもすぐに稼働させることができて導入コストも少ないことから、人気があるようです。
こういった状況から、当社でもRPAの導入支援をサービスに入れていこうと、早速研修を始めました。
今回試したのは「ipaSロボ」。
デスクトップ型では結構マイナーな部類でしょうか。
初めて触ったのですが、1日でCSVファイルやEXCELファイルからデータを取り込んで他のアプリにデータインサートするというプログラムができてしまいました。
非常に操作が簡単です。
おそらく誰でもすぐに使い始められるレベルです。
「ipaSロボ」は画像認識処理が他のRPAに比較して優秀なようです。
WEBやアプリに埋め込まれたボタンや文字などの画像を比較対象として検索して、クリックする位置、文字を入力する位置を決めることができ、プログラム的な要素が全くない簡単な指示で、自動的に処理させることができます。
画像検索での処理は若干動作が遅くなりますが、プログラム経験のない素人でも簡単に処理を登録でき、導入のハードルを一気に下げています。
もちろん、高度なプログラム処理で、複雑なことも登録可能なので、様々な業務にも対応は可能です。
また、他のツールやMicrosoft ExcelやAccessの呼び出しなども可能で、連携することで更に対応の幅が広がり、RPAだけでは処理が難しいことでも、VBAでのプログラミング処理との連携することでデータ処理機能が飛躍的に向上しますし、EXCELでグラフを自動作成してPowerPointに張り付けるといったことも簡単にできてしまいます。
しかし、何でもできる「神アプリ」のような評価があるようですが、実際のところはどうでしょう。
確かに人間がちまちまと操作していたことをRPAが自動で処理してくれるようになりますが、処理スピードは人間とさほど変わりません。
まず、この点は留意しておきましょう。
なんでも処理が速くなりあっという間に終わるから時間短縮できてコストが下がるわけではありません。
人間が手作業で処理するしかなかったことを、RPAが陰で(それこそ一晩、一日中)処理してくれるので、人間の手がいらなくなってコストが下がっているというのが実情です。
RPA向きの処理、不向きな処理があるので、その点をしっかりと押さえて導入・運用することで、人件費の削減に貢献できるということになります。
RPAはどんな処理に向いているのか?
私が感じたのは、WEBアプリで同じような動作を繰り返すことになる処理の自動化でしょうか。
WEBアプリで作成されたシステムは、基本的に人間が処理するしかないものが多いです。
オーダーを入れて、添付資料をオーダーに添えて、別の部署で添付資料を開いて確認して、、、といった具合です。
リンクをクリックしたり、ボタンをクリックして別のウィンドウを開いて、そこに文章入れたり、添付資料を貼り付けたりは、他のツールでは出来ないことはないがなか難しい。
単純な処理だけど、何気に時間が掛かり、件数が多くなるとそれこそ1日中同じことを繰り返すことになる。
これがRPAを導入すると、1日中稼働させることで、単純計算で人の3倍の効率になります。
人 → 1日8時間
RPA → 1日24時間
同じ処理スピードなら稼働時間が長いと効率は上がるということです。
1台で足りなければPCを増やすだけで何倍にも可能。
PCの導入コストとRPAのライセンス料はかかりますが、人件費よりは安い。
よって年間で計算すると、大きなコスト削減が見込めるということです。
自社の業務がどのような種類のものかよく分析し、RPA向きの処理ならば思い切って導入してみるのがいいですね。
導入にあたって不安があるということであれば、当社が導入のお手伝いをさせていただきます。
是非ご相談ください。